ベトナムのみなさん! 休日は何しているの?
みなさんは休日、何をして過ごしていますか?
「お出かけする人」「家事をする人」「寝だめする人」などなど、
さまざまな過ごし方をしているかと思います。
ベトナムのみなさんは、どのような休日を過ごしているのでしょうか。
「休日の過ごし方に関するアンケート(※)」のデータをもとに、
ベトナムの休日事情についてご紹介したいと思います。
※Licorice調べ
アンケート配信期間:2016.11.11-12.11
アンケート回答者:ベトナム在住の10~40代 男女500名
Q.あなたの休日は1週間のうち何日ありますか? (SA)
「休日は1週間のうち何日あるか」を聞いたところ、「1日」が全体の45%で最も多く、
続いて「2日」(26%)という結果でした。
ベトナムはのお休みは1週間に1日もしくは2日が一般的なようです。
ベトナムの労働関連の法律を見てみると、お休みは週に1日(週休が困難な場合は、4週4日)、
労働時間は1日8時間、及び、週48時間が義務となっているようです。
日本の場合、労働基準法で少なくとも週に1回の休日が義務となっています。
ただし、週の労働は40時間以下、1日の労働は8時間以下としていますので、
1日8時間勤務なら5日間しか働けないことになります。
そういう理由から週休2日制が定着しています。
日本も1988年以前は週48時間労働でした。その後、時間短縮の法改正があり、
1990年代には週休2日制が普及し、現在に至ります。
今のベトナムでは、週48時間の労働となっていますが、
今後、日本のように週の労働時間が短縮されるかもしれません。
これからの動向が気になるところですね。
Q.あなたは今の休日数に満足していますか? (SA)
「今の休日数に満足しているか 」を聞いたところ、全体の73%の人が今の休日数に満足しているという回答結果になりました。
男女別の数字を比べてみると……
男性:満足している(76%) / 満足していない(24%)
女性:満足している(64%) / 満足していない(36%)
休日数に関して、わずかではありますが、男性より女性の方が休みが多いようですが、
男性に比べ、女性の方が不満に思っている人の割合が多いですね。
ベトナムの家庭では、家事は女性の仕事であるという考えが根づいています。
休日はいくらあっても足りない!という不満も入っているかもしれませんね。
Q.あなたは休日、誰と過ごすことが多いですか? (SA)
「休日は誰と過ごしますか?」という質問では、「家族」が全体の36%で最も多く、
次いで「1人」(31%)、「友達」(9%)という結果になりました。
ベトナムの3人に1人は、休日を家族と過ごしていますね。
男女の詳細結果を見てみると、女性は「家族」と過ごしている人が45%と圧倒的に多く、
男性は「家族」と「1人」は、ほぼ同じ割合(33%)になっています。
ベトナムでは家族の絆が強く、とても大切にする文化があります。
仕事よりも家族優先は当たり前です。
そういった背景から、休日を家族と過ごす方が多いのかもしれませんね。
Q.あなたは休日、何をして過ごしますか?(MA)
「あなたは休日、何をして過ごしますか?」の質問では、
「趣味」が全体で40%と最も多く、次いで「音楽視聴」(30%)、「映画鑑賞」 (27%)、
「体を休める」 (21%)の順に多いという結果になりました。
また、アクティブな活動に関しては、男女差があり、女性は「ショッピング」、男性は「スポーツ」にそれぞれ票が集まりました。
女性のショッピング好きは世界共通ですね♪
ベトナムのみなさんの休日の過ごし方としては、趣味を中心に、
音楽視聴や映画鑑賞をするなど、比較的ゆったりとした活動で過ごしているようでした。
ベトナムと日本、お休みはどう違うの?
ベトナムでは、週に1~2日の休日が一般的で、
7割の人がこの休日数に満足していることがわかりました。
休みの過ごし方については、家族と過ごしたり、趣味を楽しんだりと、
日本人の休日の過ごし方とあまり変わりがない印象を受けました。
休日全般を知るために、ベトナムと日本の「祝日」「有給休暇」も比較してみましょう。
【2017年の祝日数】
ベトナム(15日) / 日本(17日)
【有給休暇】
勤続1年:ベトナム(12日) / 日本(10日)
勤続5年:ベトナム(13日) / 日本(16日)
※ベトナムは過重な労働者等には通常の労働者より多くの日数が付与されます。
祝日数は日本の方が多いですが、有給休暇数はベトナムの方が
勤続年数が短い人にやさしい制度となっています。
有給休暇の消化について調べてみたところ、ベトナムでは年間の祝日や休日が非常に少ないので、ほとんどの方が有給休暇を取得するそうです。
また、未消化の有給休暇を現金で精算する制度もあるので、この制度が有給取得率UPに貢献しているのではないでしょうか。
一方で、日本の有給取得率は、2000年以降50%未満となっています。
Expedia「有給休暇・国際比較調査2016」によると、日本の有給消化率は世界28ヶ国中の最下位でした。
日本では長時間労働に「美徳」を感じる人がいまだに多いこともあり、
休むことに罪悪感を感じたり、仕事へ評価やしわ寄せを考えたりしてしまう人も多いことから、
有給休暇の取得が消極的になっているようです。
ベトナムは日本よりも少ない休日数ながらも、
有給休暇取得を含めた「休みやすさ」が人々の満足につながっているような気がします。
休みが多くても、心が休まらない日本のみなさん!
「休みやすさ」の環境を整える必要がありそうですね。
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