家電は、インドネシアを含む現代社会の生活から切り離すことのできないものの1つになっています。インドネシアのほとんどの家には、少なくとも1つ以上の家電があります。
リコリス(Licorice)が実施した調査で、インドネシア人が最も必要としている家電を見てみましょう!
アンケート期間:2017年4月3日 – 2017年5月3日
アンケート回答者:インドネシア在住 500人 10〜59歳
リコリス(Licorice)による調査
インドネシア人の家電への関心は何ですか?
Q.この中であなたにとって無いと困る家電を1つだけお選びください。(SA)
インドネシア人にとって、冷蔵庫、テレビ、洗濯機は不可欠な家電です。「無いと困る家電」を選択する調査によると、インドネシア人の24.6%は「テレビ」、24.8%は「冷蔵庫」が、20.4%は「洗濯機」を選択しています。
一人暮らしをしている人にとっては、冷蔵庫や洗濯機は所有できないことがよくあります。 2017年の中央統計局(BPS)のデータに基づくと、ジャカルタだけでも、下宿に住んでいる人口は470万人です。
例として、ジャカルタの賃貸用の平均下宿室は、わずか3m×3mから4m×4mです。下の写真は、インドネシアで一般的な下宿室です。契約住宅の場合、サイズは通常7mx3mです。
下宿室や契約住宅の電力容量は最小限であり、450 VAから最大900 VAです。このため、所有できる家電も限られています。
冷蔵庫は通常、家族で住んでいる家庭が購入します。また、インドネシアではランドリーサービスが至る所にあるため、洗濯機は必須な家電ではありません。ジャカルタでは、衣服の洗濯とアイロンがけの費用は1キロあたり5.000ルピア(約35円)から7.000ルピア(約50円)程度です。したがって、ランドリーサービスで衣類を洗うことは、自宅の洗濯機で洗うよりも経済的であると考えられています。
一方、テレビは非常に重要な家電と見なされています。 一人暮らしの学生や従業員にとって、テレビは下宿での娯楽の手段になり得ます。さらに、現在、スマートTVは非常に手頃な価格です。例として、32インチのスマートTVが 200万ルピア(約14.000円)未満で購入できます。
2019年、インドネシアのスマートテレビの成長率は35%増加しました。LazadaやTokopediaなどの成長中のECプラットフォームも、2019年の共同事業計画のパートナーとしていくつかのスマートテレビブランドと提携しました。
スマートテレビの売上は、インドネシアのビデオオンデマンド(VOD)サービスの流行に比例して増加しています。
2019年の第3四半期に、世界のNetflix有料加入者数は1億5,800万人に達し、インドネシアでもとても人気があります。
Netflixに加えて、マレーシアのビデオオンデマンド(VOD)サービスプロバイダーであるIflixもインドネシアで非常に人気があります。 2019年の間に、インドネシアにおけるIflixの顧客の成長は80%増加しました。 これらのVODにはそれぞれ利点があります。 Netflixは外国の映画やオリジナルのリアリティ番組で優れていると考えられていますが、Iflixはより質の高いインドネシアの映画を提供しています。
VODサービスに加えて、インドネシアのゲーム機の成長も非常に良好で、テレビ購入にも繋がっています。PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo SWITCHなどのゲーム機をプレイするには、テレビが必要です。 PlayStation 4は通常、一人暮らしをしている人が所有していますが、ニンテンドーSWITCHは通常、パートナーや家族と一緒に住んでいる人が所有しています。
Q.あなたは家電をどこで購入しますか?(MA)
家電については、インドネシア人は通常、ネットショッピングよりも電気店で購入することを好みます。調査によると、55.6%は「家電量販店」で購入すると選択、50.4%は「電器屋」で購入すると選択しています。
オンラインストアは家電を購入するにはあまり説得力がないと見なされています。家電の価格は安くないため、インドネシア人はインターネットを介して購入する場合、騙されることを恐れる傾向があります。
後悔しないように、購入する前に、インドネシア人は最初にいくつかの店を回る傾向があります。回答者の半数以上が複数の店舗を訪問すると回答しており、29.8%は購入を決定する前に3軒以上の店舗を比較します。
Q.あなたは家電製品を購入するときに、何店舗くらいお店を見に行きますか?(SA)
価格の他に、製品の品質も家電購入の際に比較されます。インドネシア人にとっては、品質はメーカーや価格よりも重要です。家電を購入する際、インドネシア人は多くの費用を払ってもより品質の良い商品を選ぶことを原則とする傾向があります。家電は耐久性があり、簡単に壊れないことが望まれます。
店舗間の競争が非常に厳しいため、家電メーカーまたは電気店は、プロモーションに長けている必要があります。購入者に対して説得力のある訴求をすることで、購入の後押しをすることができます。
技術の発展とともに、テレビはインドネシア人にとって重要な家電となっています。手頃な価格と低電力消費で、テレビは誰でも楽しめる安価な娯楽になり得ます。
一人暮らしの人にとっては、冷蔵庫や洗濯機などの他の家電はそれほど重要ではありません。なぜなら、インドネシアでは、多くのランドリーサービスと安い食べ物の屋台があるからです。
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