みなさん、こんにちは。ヘレナです。
今回はインドネシア、主に首都のジャカルタの渋滞対策についてご紹介します!
世界の渋滞がヒドイ町ランキングの15位はジャカルタだと言われています。ジャカルタの渋滞がひどすぎて、特にラッシュアワーには30分に到着できるような場所でも1時間以上かかることは普通です。ジャカルタの渋滞は予想できないので、出社などに遅刻しないように移動時間に1〜2時間余裕を持つようにしている人が多いです。2017年のデータによると、渋滞による街の損失は67.500.000.000.000ルピア(約5000億円以上)でした。渋滞の大きな原因は3つあります:自動車の数が多すぎること、運転している人がルールを守らないこと、そして町の設備の障害です。
ジャカルタの渋滞対策
Three-In-One
写真:Three-In-Oneエリアの入り口
都民の生活が少しでも楽になるように政府は色々の渋滞対策を試していました。昔はThree-In-Oneシステムという、1台の車で3人乗車しなければならないシステムがありました。Three-In-Oneは2003年から2016年まで、13年間行われました。このシステムはラッシュアワーの時間帯に行われ、午前7時から10時まで、そして午後16時から19時までです。
写真:子供を連れてJokiとしてバイトしている女性達
最初的にはThree-In-Oneはとても効果がありましたが、いくつかの問題で政府はより良いシステムを計画しました。Three-In-Oneに対する一番の問題はこのシステムを自分の利益にしようとしている都民の行動でした。Three-In-Oneエリアに入る前に立って、3人以下乗車の車が通れば自分も乗り込んで、最後的に200円ぐらいの料金を貰うという問題です。この人たちは「Joki(ジョキ)」と言います。政府が決めたシステムを違反だけでなく、知らない人が車に入り込む為、殺害などの問題も増えて来ました。それで2016年に、当時のジャカルタ特別州知事のバスキ・プルナマはThree-In-Oneを止め、Ganjil Genapという新しいシステムを作りました。
Ganjil-Genap
写真:Ganjil-Genap入口の前にナンバープレートをチェックする警察
Ganjil(奇数)Genap(偶数)は日付と車のナンバープレートの最後の一桁の数字で道が限られているというシステムです。このシステムは交通機関には当てはまりません。例えば本日9月4日だとナンバープレートの最後の一桁の数字が偶数の車しかその道を通ることができません。このシステムに当てはめられた道はジャカルタの一番渋滞がヒドイ道のJalan Jendral SudirmanとJalan Gatot Subrotoです。奇数のナンバープレートの車と偶数の車は数がほとんど同じく、車の数を減らすのに効果的だと思われています。
写真:Ganjil-genapのルールを違反する現場
このシステムは平日の午前7時から10時、そして午後16時から20時までの二つの時間帯に分けられています。このシステムを違反する人には2ヶ月逮捕またはRp500.000の罰金が決められています。ただ、特別なイベント用に特別にこのシステムが使用される場合もあります。例えば2018年アジア大会のような特別なイベントが行われる時にイベントが最後まで順調にできるようにGanjil Genapが利用されました。今年のアジア大会はかなり大幅な道がこのシステムにしました。2018年のアジア大会はラッシュアワーの二つの時間帯だけでなく、平日の午前6時から午後21時までの15時間行われました。アジア大会特別Ganjil Genap制度は8月1日から10月13日までです。
Contra-Flow
写真:Contra Flowは空いている道の一部を利用する
もう一つの渋滞対策はContra Flowというシステムです。Contra Flowは高速道路にしか使用されていません。Contra Flowは空いている道の1部分を取り、渋滞している道をもうすこし広くするというシステムです。このシステムは平日午前7時から9時までの間に行われます。
この3つの渋滞対策が順調に行われるのに、道に警察が沢山観察しています。例えば、高速道路のゲートの前、高速道路の出口、などです。Three-In-One, Ganjil Genap、そしてContra Flow、3つの渋滞対策が現在実施されていても、車の数も増えている一方で、渋滞はすぐには解決できない様子です。もしかしたらジャカルタ都市民がマイカーやマイバイクではなく、交通機関で通勤や移動をしたら、町の渋滞が減る可能性があると思います。
いかがでしたでしょうか?
質問がある方、インドネシアのことについてもっと知りたい!とか、○○についてを紹介してください!という方は、ぜひコメントをくださいね。
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