みなさん、こんにちは!ヘレナです。
今回のテーマはインドネシアの文化についてご紹介します!
インドネシア文化
インドネシアは1万3千以上もの島で構成された島国です。インドネシアには「Bhineka Tunggal Ika」という国のスローガンがあります。この国の標語は「古ジャワ語: 多様性の中の統一」という意味で、古ジャワ語から作られたフレーズです。このフレーズについてインドネシア人は寛容な大人になるように小学校の頃から学びます。インドネシア人は自分の出身地域の文化を自分でアピールすることが多いです。例えば、ジャカルタの人だとこのような感じです:このような「私の実家(出身)は〇〇(地域の名前)なので、結婚する時はワニの形をしているパンを用意する必要があります」。
インドネシアの文化は島や地域により異なります。各地域のローカル文化と外来文化、インドネシア独立の前から全ての文化を含めて「Budaya Indonesia (インドネシアの文化)」と言います。インドネシアの文化は歴史と宗教に強く影響されています。例えば、ジャワ島ではイスラム教が一番影響が強いため、ムハンマドの誕生日に伝統的なセレモニーが行われます。北スマトラ州ではキリスト教が一番影響が強いため、クリスマスの時は「Marbinda」というセレモニーが行われます。Marbindaはその地域に住んでいる人たちが割り勘して動物(牛や豚など)を神様に供物としてあげます。
インドネシアでは5つの宗教が法律的に認められています:イスラム教、キリスト教(カトリック、プロテスタント、オーソドックス等含め)、ヒンドゥー教、仏教(すべての仏教の宗派を含む)、そして儒教です。その他の宗教も実際はありますが、インドネシアでは宗教としてではなく、文化として認められています。例えば、西スラウェシ州のTorajaという地域に住んでいる人たちは国民登録カードには「キリスト(プロテスタント)」や「キリスト(カトリック)」と書いてありますが、先祖の時代から信じていたアニミズムをベースにして生活をしています。Torajaではアニミズムが一番強いため、葬式や他のセレモニーはアニミズム的に行われることが一般的です。
インドネシア文化の形
「インドネシア文化」と言えば、セレモニーだけでなく、建物と衣装にも地域により違いがあります。地域の平均気温により建物の造りや伝統的な衣装が違います。インドネシアの伝統的な家は大体木から作られ、平均気温が高い地域はできるだけ風が入るように家を作り、平均気温が低い地域はできるだけ風が入らないように家を作っています。
伝統的な衣装も同じような感覚で、平均気温が高い地域はできるだけ軽い布で衣装を作り、平均気温が低い地域は分厚い布で衣装を作っています。ちなみに、現在インドネシなの伝統的な家は少なくなりましたが、伝統的な家の形を元にして家を建てることは少なくありません。今も伝統的な家に住んでいる人は地域の小さな村に住んでいる人々ぐらいです。伝統的な衣装の場合は結婚式や葬式等、大体セレモニーの時に着ます。
言葉
インドネシアは「Bahasa Indonesia(インドネシア語)」が標準語ですが、インドネシア語と全く違う言語のような方言があり、地域により話している言葉やイントネーションが異なります。地方出身の人がジャカルタや他の大都市に来るとインドネシア語の標準語を使いますが、それでも田舎訛りが出るのでその人の出身がわかります。例えば消しゴムのことはインドネシア語だと「Penghapus」と言いますが、中部ジャワ州のSemarang県から来ている私の友人は私の消しゴムを借りる時に「Setip借りてもいい?」と言われたことがあります。初めて聞いたときは「え?Setipは何?」と全然何を借りたいのか分かりませんでしたが、説明を聞いたらやっと分かりました。
ちなみに、祖母は北スマトラのBatak語しか話しません。生まれ育ちがジャカルタの私は子供の頃にBatak話が全然話せませんでした。祖母と話す時は、祖母が頑張って標準語で話してくれていますが、通じない時もありました。今はある程度Batak語に慣れてきました。Batak語で話しかけられると意味の理解はできますが、自分から話す機会が少ないためイントネーションや言葉のチョイスなどを使いこなせないため、私がBatak語で話すと通じない事が多いです。言葉とイントネーションだけでなく、発音が違う地域もあります。「E」という文字が必ず強く発音するスマトラの人たちがいれば、「E」の文字を優しく発音するジャワの人もいます。インドネシア人の話し方で実家(出身)の地域が分かる事もありますので、初めて会う人と話のネタになることも多いです。
その他
インドネシアは地域により食べ物の味が大体違います。スマトラ島とスラウェシ島の料理は辛い味がする料理がほとんどですが、ジャワ島は大体の料理の味が甘いです。この味の違いは島、地域で使われているスパイスに違いがあるからです。食べ物の味以外にも、地域ごとの伝統的な芸術や音楽などもあります。Jakartaでは全てのインドネシア文化を見たり、体験したりできる場所があります。
この場所の名前はTaman Mini Indonesia Indah(Taman Mini/TMII)です。Taman Miniではインドネシア中の伝統的な家や衣装、美術などを見ることができます。Taman Miniでインドネシアでしか見られない動物も見れます!インドネシアにお越しになる機会があれば、ぜひTaman Miniをチェックしてみてはいかがでしょうか?Taman Miniの入園券は一人当たりでRp10.000、車で行くとプラスRp10.000も必要です。住所はこちらです:JL. Raya Taman Mini, Jakarta Timur, DKI Jakarta, Indonesia
以上、今回の紹介記事はここまでです。
質問がある方、インドネシアのことについてもっと知りたい!とか、○○についてを紹介してください!という方は、ぜひコメントをくださいね。
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