カラオケはストレスを和らげ、自尊心と自信を高め、同時に社会的なつながりを築きます。カラオケは日本で生まれ、その後他のアジア諸国で人気を博しています。インドネシアでもカラオケは人気があるのでしょうか?カラオケで何の曲のジャンルがよく歌わられますか?リコリス(Licorice)による調査を見てみましょう!
アンケート期間:2017年8月23日 – 2017年12月31日
アンケート回答者:インドネシア在住の10~59歳 男女 500人
Q:カラオケは好きですか?(SA)
75.6%の回答者が「とても好き」または「まあまあ好き」と回答しています。カラオケは楽しく、盛り上がることで快活になれます。歌うかどうかに関係なく、雰囲気自体を楽しむことができます。歌うと、体は幸福感を感じるホルモンを放出すると言われています。
インドネシアでは、失恋をした時や同窓会・送別会でカラオケをするのが定番。カラオケの人気により、カラオケ産業は劇的に成長しています。インドネシアの有名人もカラオケ店を出店しています。最も有名なカラオケ店の1つは、インドネシアのダンドゥット歌手、イヌルダラティスタ(Inul Daratista)の「イヌルビスタ(Inul Vizta)カラオケ」です。
Q:あなたはどのくらいの頻度でカラオケに行きますか?(MA)
インドネシア人の半数以上が月に1回以上カラオケに行きます。回答者の14.6%が「ほぼ毎日」カラオケに行くと回答しています。「ほぼ毎日」カラオケに行く人はほとんど労働者で、カラオケに行って仕事のストレスを解消しています。
16%は、「1年に1回以下」と回答しています。このタイプの人は、同僚や家族との別れのような特別なイベントがあるときだけカラオケに行きます。
Q:あなたは誰とカラオケに行きますか?(MA)
上記の調査では、47.8%が「友達」とカラオケに行くと回答します。歌や踊りが下手でも気にする必要がなく、一緒に盛り上がって楽しい時間を過ごすのがインドネシア人は好きです。また、カラオケ料金をワリカンにできるのも友達同士で行く理由になっています。
次に、37.2%が「恋人」と回答、29.2%が「家族」と回答しています。
Q:あなたがカラオケで歌うのはどのジャンルですか?(MA)
インドネシア人にはポップミュージックが最も人気があるジャンルで、今回の調査でも73.8%が「ポップス」をよく歌うと回答しています。他には、「ロック」、「ダンス」、「R&B」、と「フォーク」も人気があります。
ポップミュージックは、ローカルバンドが1960年に作り始めました。当時、クースプラス(Koes Plus)バンドが元々チャートのトップだったマレーシアとシンガポールの音楽に取って代わりました。クースプラス(Koes Plus)バンドが作曲した曲は、インドネシア人に非常に人気となり、多くの有名なインドネシアの歌手やバンドが生まれるきっかけとなりました。それぞれのバンドの音楽スタイルは異なりますが、ポップミュージックの雰囲気となっています。それ以来、ポップミュージックはクースプラス(Koes Plus)に影響を受けて進化を続けてきました。
Q:あなたは自分の国の歌以外で、どの国の歌を歌えますか?(MA)
約50.4%が「欧米」と選択、続いて、22.6%が「韓国」の歌を歌えると選択しています。インドネシアでは、子供の頃からヨーロッパやアメリカの歌を聞き慣れている人が多いです。音楽を聴きながら英語を学ぶことができるのも魅力の一つとなっています。一方、世界的にも人気なK‐POPはインドネシアでも人気があります。K-POPのアイドルは歌だけでなくダンスも上手です。ダンス練習ビデオを見るのもファンの楽しみになっています。Spotifyのデータによると、2014年から2020年1月にかけて、K-POPを聞く人が1,800%増加しています。
Q:あなたの自宅にカラオケ機器はありますか?(SA)
カラオケは好きだが、過半数の62.2%が自宅にはカラオケ機器はありません。自宅に防音部屋でもない限り、隣近所への迷惑になりますよね。また、カラオケ機器の値段は高く、約Rp500.000(3.500円)~Rp12.000.000(83.000円)程度です。一方、最近はカラオケマイクが流行り始めています。値段が安く、どこにも持ち運ぶこともできます。マイクとスマホをブルートゥースで繋げてカラオケするができます。スマホ用のカラオケアプリも多くなっています。37.8%のカラオケ機器が「ある」と回答した方々はこうした機器を持っている可能性があります。
結論
インドネシア人はカラオケは好きで、友達とよくカラオケに行きます。欧米のポップスがよくカラオケで歌われています。起業家にとって、インドネシアの市場はカラオケビジネスを開始するいい機会となっています。また、カラオケマイクの販売するもビジネスチャンスとなりそうです。
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