インドネシアには蚊が多く生息しています。その理由の1つは、インドネシアの湿潤な熱帯気候です。特に雨季になると蚊が繁殖します。蚊に刺された場合、インドネシア人はどのように対処するのでしょうか?最も効果的な蚊忌避剤は何でしょうか?次の調査で調べてみましょう。
アンケート期間:2017年11月2日 – 2018年11月2日
アンケート回答者:インドネシア在住の10~59歳 男女 500人
リコリス(Licorice)による調査
Q:あなたは蚊に刺されやすいと思いますか?(SA)
上記の調査では、約41.2%が「かなり刺されやすい」と回答しています。「まったく刺されない」と答えた回答者は1.4%のみです。なぜ蚊に刺されやすい人とそうでない人がいるのでしょうか?蚊が人に引き付けられる理由の85%はその人の遺伝子によると言っている研究者もいます。血液型と皮膚の乳酸の量は大きな相関があります。また、妊娠、肥満、暗い色の服を着る、1日以上シャワーを浴びないなどの要因は、蚊に刺される可能性が高くなります。
Q:あなたは蚊よけ対策をしていますか?(SA)
蚊に刺されることが多い人は、大抵蚊よけ対策を持っています。「かなり刺されやすい」と回答した人とほぼ同数の44%が蚊の対策を「いつもしている」と選択しています。
Q:あなたがしている蚊よけ対策を教えてください。(MA)
蚊除け対策としては、42.4%が「蚊取り線香」を使うと回答しています。蚊取り線香は安いので、好まれています。その上、蚊取り線香に含まれている殺虫成分は蚊に限らず虫全般に高い効果を発揮します。
一方、28.4%が「虫よけスプレー」を使用、24.4%が「虫よけクリーム・ミスト」を使用しています。どちらのタイプの蚊よけも安全で実用的です。虫よけクリームやミストは、外出時にも持ち運びやすいです。このタイプは様々な香りやサイズが販売しています。
インドネシアで人気がある虫よけスプレーのブランドは、「バイゴン」、「ヒット」、「ベイプ」、「フォースマジック」です。虫よけクリームタイプは「アウタン」や「ソフェル」というブランドが人気があり、蚊取り線香なら、「バイゴン」、「バグス」、「トップワン」といったブランドが有名です。
Q:あなたが虫よけ剤を選ぶときに重視していることはなんですか?(MA)
ほぼ62.4%が虫よけ剤を選ぶときに「虫よけ効果」を重視しています。簡単に使えて効果が高い商品は人気があります。
次に重視することとして、26%が「ディートフリー」含む商品を選択しています。敏感肌の人もいるので、防虫剤の主成分に注意しています。3つめに、19%が「好みの香り」を重視しています。オレンジ、アロエベラ、リンゴの香りなど、良い香りがする蚊よけ商品は色々あります。
Q:蚊が媒介する病気の中で知っているものを教えてください。(MA)
蚊が媒介する病気の中では、回答者の76.6%が「デング熱」を知っていると答えています。デング熱ウイルスは、複数種が属するネッタイシマカ属の蚊によって運ばれて広がります。ネッタイシマカは黄熱病ウイルス、デング熱ウイルスチクングニアウイルス、ジカウイルスなどのいくつかのウイルスを媒介することが知られています。インドネシア保健省は、今年1月以降、合計17,820例のデング熱を記録しています。
約61%が知っていると答えた「マラリア」は、命に関わる病気です。通常、感染したハマダラカに刺されて伝染します。通常、症状は蚊に刺されてから10〜15日後に現れます。2018年、インドネシアではマラリアが流行し、1,070万人が感染しました。その際、パプア州、西パプア州、東ヌサトゥンガラ州などが最大の流行地域となりました。
結論
インドネシアの気候は蚊が繁殖する場所として非常に適しています。そのため、多くのデング熱の症例がインドネシアで発生します。こうした感染症を防ぐためにも、蚊に刺されないようにすることは重要です。
蚊よけ剤を使用することは一つの簡単な方法です。もっともよく使用している蚊よけのタイプは「虫よけ線香」、「虫よけスプレー」、「虫よけクリーム・ミスト」です。それぞれのタイプはインドネシア人に人気のブランドがあります。即効性があり、いい香りがする製品はインドネシア人に人気があります。また近年、インドネシアでは電気蚊取り線香も人気があります。
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