組織行動学者であるデービスと、ニューストロム、ドレスラーは、Human Behavior at Workというタイトルの本で、職務満足とは「高いパフォーマンスを達成する主要な態度を持つ可能性を決定づける、従業員が仕事に対して抱く一連の好感情または悪感情」と定義しています。
職務満足は、生産性や休暇制度、売上高など、多くの要因が絡んでいます。
職務満足は、生産性、欠勤、離職率など、多くの変数に関連付けられています。人の態度や信念がその人の行動に影響を与え、最終的には仕事自体の成果に影響を与える可能性があるため、職務満足は大切な指標です。
インドネシアの総人口は2億6705万人のうち、生産年齢人口は1億9646万人です。(2010年から2035年までの予測人口に基づく。)2019年の経済活動人口は1億3,618万人に達しました。 一方、2019年の労働者総数は1億2937万人です。
人口の多さもあり、インドネシアの経済成長にとって職務満足は非常に重要です。インドネシア人は自分の仕事をどのように管理しているでしょうか?彼らは自分の仕事に満足しているでしょうか?次のリコリス(Licorice)による調査をご覧ください。
アンケート期間:2018年9月25日 – 2019年3月25日
アンケート回答者:インドネシア在住 700人
リコリス(Licorice)による調査
Q.あなたは現在の仕事に満足していますか?(SA)
仕事の満足度については、回答者の約7割が現在の仕事に「とても満足している(36.23%)」または「どちらかといえば満足(37.8%)」と答えています。これらの回答者は、いいキャリアを歩んでいると言えるでしょう。彼らの仕事は、成長機会や良い給料、または素晴らしい環境を提供しているものと思われます。
一方、10.7%が「どちらかといえば不満」と回答、15.26%が「不満」と回答しています。多くのインドネシア人が現在の仕事に満足している様子が浮かび上がります。
Q.あなたが現在の仕事に決めた理由を教えてください。(MA)
仕事を決めた理由としてもっとも多かった回答が、17.97%の「自分のスキルや資格が活かせる」でした。スキルに合った仕事をすることは確かに職務満足につながりますよね。仕事がうまくいくだけでなく、スキルを伸ばすことができるのもポイントです。
次に多かったのは、17.55%が回答した「業界に関心があった」という理由です。 「職種・仕事内容に興味があった」という理由も15.12%と多い傾向がありました。業界や仕事内容に興味を持っている場合、熱意をもって仕事をすることができます。
また「給料が良かった」も12.7%と多く、仕事を続ける主な理由の1つとなっています。ほとんどの人にとって、良い給料をもらうのはモチベーションに繋がります。
そして、仕事を選ぶ際には「労働時間や休日など労働条件」も考慮されます(10.98%)。仕事がどれほど良いものであっても、休日と、ひいては心身の健康状態のための楽しい時間を必要とします。ワーク・ライフ・バランスはインドネシアでも重要な課題となっています。
Q.現在の仕事にやりがいを感じることはありますか?(SA)
最初の質問と関連して、49.07%が現在の仕事にやりがいを「とても感じている」と答えています。次に、29.81%が「どちらというと感じている」と答えています。一方、8.27%が「どちらかというと感じていない」と答え、12.84%が「まったく感じない」と答えています。
やりがいを感じない割合は少しありましたが、ほとんどのインドネシア人は現在の仕事でやりがいを感じています。それが彼らの仕事にも満足している理由です。
Q.あなたは現在の職場でどれくらいの期間働いていますか?(SA)
「仕事をしてない」という回答を除くと、「1ヶ月〜2年未満」の回答が過半数を占めています。若者が多く回答したアンケートなので2年未満が多くなっていますが、それを差し引いて考えても早いペースで転職をする方が一定数いるようです。
一方、「10年以上」という回答も一定数おり、居心地のいい職場では長く留まる方もいます。
Q.あなたは転職(就職)を考えていますか?(SA)
職務満足している回答した割合と同様に、過半数の53.64%が「今は転職(就職)は考えていない」と選択しています。
一方、32.67%が「機会があれば転職(就職)したい」、13.69%が「今すぐにでも転職(就職)したい」と選択しており、転職意向のある人も一定数います。
Q7.仕事選びの際に、あなたが重視することは何ですか?(MA)
仕事を選ぶ際に重視することに関して、もっとも多い回答として、37.52%が「職種・仕事内容」を重視すると回答しています。他に重視する割合が多かったのは、「自分のスキルや資格が活かせる(27.1%)」、「これまでの仕事の経験が活かせる(23.11%)」、「給料が良い(21.68%)」などでした。
結論
上記の調査から、多くのインドネシア人は現在の仕事に満足していることがわかります。職務満足につながる要因は、「自分のスキルや資格が活かせる」、「業界に関心があった」、「給料が良かった」、「労働時間や休日など労働条件がよかった」などです。
転職を希望し、仕事を選び際にインドネシア人が最も重視することは「職種・仕事内容」、「自分のスキルや資格が活かせる」、「これまでの仕事の経験が活かせる」です。
最後までお読みいただきありがとうございます。この記事の元になった調査の詳細レポートをこちらからご購入いただけます。
【主な内容】
- インドネシア人の仕事に関するステータス
- インドネシア人の働く期間
- インドネシア人の仕事に満足さ
- インドネシア人は仕事にやりがいを感じてますか
- インドネシア人の仕事に決めた理由
- インドネシア人の転職の考えのこと
- インドネシア人の仕事選びで重視すること
- インドネシア人の履歴書を送る方法
- 結論
この記事へのコメントはありません。